GOODWEATHER pre, Huerco.S
私今日、今年初めての日射病、というか太陽に負けた。
わたくし、太陽光線にめちゃくちゃ弱くて日を浴びると倒れちゃう系
なんてこった!一番アピールしたいパーティーの告知ブログが!間に合わないw
さて、気を取り直して。
先週のKUSH JONESに引き続き、今週のゲストもNYCから。
HuercoS.(フエアコS)のキャリアはロウ系ディープハウスというダンサブルなものから始まって2010年代を彩るアンビエンド、ダブへと繋がっていく、どちらかと言えばアルバムサイズでの作品像で評価を獲得したプロデューサー。
特に2016年の『For Those Of You Who Have Never (And Also Those Who Have)』は、2010年代のダブ・アンビエントの金字塔になった。
ずっと部屋中を満たしていたくなる音像は、どこか妙な郷愁も感じる。
とは言ってもつかみ所という部分ではあらゆる名義とコミュニティ活動が多く
その多くの名義で放たれたサウンドはIDMであったりテクノであったりメタルであったりベースであったりと、その時々の心象を表すかのような、日記のようなサウンドで
よりミステリアスさを増しながらも好き勝手自由な雰囲気が若い世代のこころをつかんだと思っている。レフトフィールドの自由さはこういう感じがいい。
そんななか、2022年に発表した最新アルバム”Plonk"は一転して今までの自由気ままな音像群から一線を引いて「いよいよ自分のプレイに向き合った」といえる傑作。
タイトルは数字のみというシンプルさから既にうかがえる「現場主義」で
いままでのローファイな音作りとは完全に逸脱した構築性とDAWの FL Studioのみで作ったというフォーマットのテーマ性は人間を機械側から観たような世界観。
「フィールする」という若者言葉が最もお似合いな「今の気分を完成度高く作る」という
非常に意欲的かつ、今までの自由気まま故の到達点と言える。
このアーティストは本当にニュアンスとフィールを行き来しているなと思ったと同時に
私もこのニュアンスとフィール、言葉には出来ない部分をフロアで音を存分に楽しみながら感じるパーティーにしてみたくて始めた事がある。
それが前回MaL/RillaのWリリースを記念して始めたDENSEというパーティー。
そしてその⒉回目にHuercoSを招聘して、かつこのニュアンスをどうするかを考えたときに
やっぱり違うディメンションながらも、アンビエントやIDMやベースサウンドという側面
テクノや音響という側面を遊べる方々で構築しようと思った。
なんせオーガナイザーは一晩の人選をDJのように並べて考える。 それがオーガナイザーの唯一の意図や作為とも言えるのです★
そうなると、KURANAKA aka 1945の登場は必然的。
Zettai-Muというサウンドシステムカルチャーを伝えるイベントをロングランし
この世界にいれば絶対に見かけるあの姿😊
ダブやルーツ、ベースミュージックの狭間にある”空気”を存在感とともに感じるDJ
(セレクターとDJの狭間ともいえる)はいよいよ彼が真骨頂になっていくと思った。
我々の揺れ幅がいかほどいい加減に広いかも感じて欲しいな、結構自由なんですよ😊
そして、GOODWEATHERという所属の中でずっと異形を放っているCRZKNYは
大量のリリース群と彼自身のレーベルにまさに体現されていると言える。
今回のような作りたい物をひたすら自由に創作した先に、現場主義という形で現れたHuercoSの人間くささがCRZKNYの活動と重なって私にフィールした。
CRZKNYほどの延々と作り上げていくという体現性、カオス極まる個性を音のみで追求するっていう人、正直あんま日本にはいないタイプではあるよね。
フィール言いたいだけ説?いや、使っていこうよフィール。
そして今や日本を代表するDUBSTEPレーベルVomitspitを運営しつつ、HIPHOPプロデューサーとしてサウンドメイクを続けるKARNAGEの側面も楽しんで欲しい。
時としてDUBSTEPにアンビエントの要素を感じるなら、やはりその線は繋がります。
今回クロージングを務めるのは、名古屋のベースシーンを支えるHBFよりabentis。
トラックメイカーとしての個性が光りますが、未来性とHuercoSの面白さをおそらくこのメンツの中では一番直感で理解しているのでは?MIXもクールでよかったよ。
そしてオープニングはいつもこう言うときに頼るDJ UJI
GOODWEATHERの頼れる兄貴であり、HIPHOPという武器でオールジャンルを横切りながら
雑食、多感なプレイの安定感たるや。全員で頼っていきましょう。
CGWのレモンハイを10杯は飲みます😊
結局この2年半以上、コロナという疫病と社会不安で
我々のような不要不急とされる存在は本当の意味で見えない存在になり、
当然音楽そのものも自助という妄想で補完をしていたように思う。
とはいえ、振り返れば海外アーティストがコンテンツにない間は
必死でローカルや国産アーティストが切磋琢磨をしたわけで
そんな貴重な時間にもかかわらず、存分に分断してしまうような状況も多かった。
何をしてんだ人間くさいな、と思いつつ
焦りはどこまでも濃く、常にどこか怒りもあったように思う。
そんな日々が終わりを告げるかの如く
リスケジュールの嵐と共にどっと押し寄せて
毎週繰り広げられるド級の来日ゲストを前にして
なにを選ぶか、何をすべきか、何をしたかったかを考えさせられた。
でも言葉で表せたらそんな簡単なことはないけど
自分がやりたいことって、体感とイキフンと。。。うーんフィール?😹
是非フロアで会いましょう!
